1級土木施工管理技士の要点(30秒で押さえる)
- 監理技術者になれる国家資格 — 大規模な土木工事(4,500万円以上の下請契約)に必須
- 合格すると「1級土木施工管理技士補」(第一次のみ)または「1級土木施工管理技士」(両方合格)の称号を取得
- 第一次検定は17歳以上なら実務経験なしで受験可能(2021年制度改正)
- 試験実施機関:一般財団法人 全国建設研修センター
1級土木施工管理技士とは
1級土木施工管理技士は、道路・橋梁・ダム・トンネル・河川・港湾などの土木工事の施工管理を行うための国家資格です。建設業法に基づく監理技術者の資格要件を満たし、発注者から直接請け負った工事で下請契約の総額が4,500万円以上となる場合に配置が義務付けられます。
2級土木施工管理技士が「主任技術者」として活躍できるのに対し、1級はさらに上位の「監理技術者」として大規模工事の施工管理を統括できます。
1級と2級の違い
| 項目 | 2級土木 | 1級土木 |
|---|---|---|
| なれる技術者 | 主任技術者 | 監理技術者(+主任技術者) |
| 対応できる工事規模 | 全ての工事に主任技術者として配置可能 | 下請4,500万円以上の大規模工事を含む全工事 |
| 経営事項審査 | 2点 | 5点 |
| 出題範囲 | 土木一般・専門土木・法規・施工管理法 | 同左+専門土木の範囲拡大(港湾・空港・鉄道等が詳細化) |
| 第一次検定 | 61問出題/40問解答 | 65問出題/65問解答(必須+選択) |
試験概要
第一次検定(マークシート・四肢択一)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 四肢択一マークシート |
| 出題数/解答数 | 65問出題/65問解答(必須問題+選択問題) |
| 試験時間 | 午前2時間30分+午後2時間 |
| 合格基準 | 全体の得点60%以上 |
| 受験資格 | 17歳以上(実務経験不要) |
第二次検定(記述式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 全問記述式 |
| 出題内容 | 施工経験記述+施工管理法等の記述問題 |
| 試験時間 | 2時間45分 |
| 合格基準 | 得点の60%以上 |
| 受験資格 | 第一次検定合格+所定の実務経験 |
監理技術者になるメリット
- 大規模工事を受注できる — 公共工事の入札参加に有利。会社の技術力評価(経審)で5点加算
- 年収アップ — 監理技術者は需要が高く、���格手当や転職市場での評価が向上
- キャリアの幅が広がる — 現場代理人・工事主任など上位の役職に就ける
- 技士補制度 — 第一次検定のみの合格でも「1級土木施工管理技士補」として、監理技術者の補佐として配置可能
出題分野と学習のポイント
| 分野 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 土木一般 | 土工・コンクリート工・基礎工 | 2級と同範囲だが深掘り |
| 専門土木 | 構造物・河川・砂防・道路・舗装・ダム・トンネル・海岸港湾・鉄道・上下水道 | 2級より細分化。選択制を活用 |
| 共通工学 | 測量・契約・設計 | 計算問題あり |
| 施工管理法 | 施工計画・工程管理・品質管理・安全管理 | 応用能力問題に注意 |
| 法規 | 建設業法・労安法・河川法・道路法等 | 条文の正確な理解 |
まとめ
この記事のポイント
- 1級土木施工管理技士は監理技術者になれる国家資格
- 第一次検定は17歳以上で受験可能(実務経験不要)
- 試験は第一次(マークシート65問)と第二次(記述式)の2段階
- 合格基準は両検定とも60%以上
- 経営事項審査で5点加算 — 会社にとっても大きなメリット