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1級土木 第一次検定の出題構成と選択戦略【2026年】

1級土木 第一次検定の出題構成と選択戦略【2026年】

2026年の結論

  • 令和8年度は、午前の問題Aで35問、午後の問題Bで35問、合計70問に解答します。
  • 午前は選択数が3区分に分かれます。指定数を超えて答えると減点されるため、知識だけでなく選択数の管理が必要です。
  • 合格には、全体の基準に加え、午後の施工管理法(応用能力)15問にも独立した基準があります。
  • 対策は「得意科目だけ」では不十分です。午前の得点源と、午後の応用能力を同時に育てます。

1級土木施工管理技士の第一次検定は、「たくさん正解すればよい」だけの試験ではありません。午前は解く問題を選び、午後は全問に答え、さらに応用能力の基準も越える必要があります。

この記事では、2026年7月5日に実施され、公表済みの令和8年度公式問題A・Bと受検の手引を照合しました。古い年度の解答数や、根拠のない分野別難易度ではなく、実際の問題冊子に書かれた解答指示から戦略を組み立てます。

確認日:2026年7月28日。合格基準や試験時間は、試験の実施状況などにより変更される可能性があります。受検年度の公式資料を必ず確認してください。

令和8年度は午前35問+午後35問

令和8年度の第一次検定は、午前10:00〜12:30の150分、午後13:45〜15:45の120分です。入室は9時45分までと案内されました。問題は択一式、解答はマークシート方式です。

午前・問題A
66問から指定された35問に解答
選択数の管理が必要
午後・問題B
35問すべてに解答
うち後半15問が応用能力

午前だけ受けると欠席扱いになり、午後だけの受検もできません。午前・午後を一つの試験として準備してください。

問題Aは35問を解答:選択数を正確に管理する

問題Aは、最初の5問が必須、その後は3つの選択区分です。令和8年度問題冊子の指示は次のとおりでした。

問題番号 解答指示 超過時
No.1〜5 5問すべて必須 選択なし
No.6〜20 15問から12問 13問以上で減点
No.21〜54 34問から10問 11問以上で減点
No.55〜66 12問から8問 9問以上で減点

5+12+10+8で合計35問です。問題冊子へ○を付けただけでは解答になりません。マークシートで各区分の解答数が指定どおりかを確認する必要があります。

問題Bは35問すべて必須:後半15問に足切りがある

問題BはNo.1〜35をすべて解答します。公式問題では、No.1〜20が必須問題、No.21〜35の15問が「施工管理法(応用能力)」の必須問題と明記されています。

区分 令和8年度 戦略上の注意
B No.1〜20 20問すべて必須 空欄を残さず、時間超過を防ぐ
B No.21〜35 応用能力15問すべて必須 この15問だけの基準も越える

応用能力問題は、4つの記述のうち適当なものの数を選ぶ形式や、複数の語句の組合せを選ぶ形式などが含まれます。一つの肢だけ見て即答せず、各記述を個別に○・×判定する習慣が有効です。

合格基準は「全体」と「応用能力」の二段階

令和8年度受検の手引では、全体の得点が60%以上、かつ施工管理法(応用能力)の得点も60%以上が合格基準です。ただし、試験の実施状況などを踏まえ変更される可能性があります。

全体だけ60%でも安心できない

70問と応用能力15問を単純に1問1点で考えると、60%は全体42問、応用能力9問に相当します。ただし公式表現は「得点」であり、合格基準は変更される可能性があります。学習上はぎりぎりを狙わず、全体70%、応用能力70%を通し演習の目標にすると余裕を持てます。

専門土木で得点を伸ばしても、応用能力が基準未満なら不合格です。反対に応用能力だけ強くても、全体が60%未満なら届きません。この二つを別々に集計することが重要です。

選択分野は実務経験だけで決めない

実務に近い分野は現場を想像しやすい一方、現場の社内ルールと試験で用いる標準的な説明が一致しないことがあります。選択分野は、次の3つを合わせて決めます。

  1. 実務との近さ:施工順序、機械、管理項目を具体的に想像できるか。
  2. 公式問題での正答率:年度を変えても安定して正解できるか。
  3. 候補問題の余裕:本番で難しい問題を避けても指定数を確保できるか。

特にNo.21〜54は34問から10問を選べるため、全部を同じ深さで勉強する必要はありません。しかし「主力分野から10問出る」と決めつけるのも危険です。主力分野に加えて、問題を見て選べる予備分野を用意します。

分野を絞る診断方法や、専門土木の科目別リンクは「1級土木の選択問題攻略戦略」にまとめています。この記事では、選んだ問題を本番で正しく処理する方法に進みます。

過去問は「正答率+確信度」で採点する

正答数だけでは、実力と偶然の正解を区別できません。1問ごとに次の3段階を付けてください。

状態 次の行動
A 根拠を説明して正解 間隔を空けて再確認
B 迷って正解、または二択 誤りの肢まで理由を書く
C 誤答、根拠なし 解説記事・一次資料へ戻る

選択区分では、Aを指定数確保できる状態が理想です。Bを多く含む10問でたまたま高得点でも、年度が変わると崩れます。「何問正解したか」だけでなく「Aを何問選べたか」を週ごとに記録してください。

午前150分の使い方:3回に分けてマークする

次は当サイト独自の練習用モデルです。筆記速度や得意分野に合わせて、令和8年度問題Aで実測して調整してください。

作業 目安 完了条件
No.1〜20 35分 必須5問+選択12問を確定
No.21〜54 55分 確信度の高い10問を確定
No.55〜66 30分 8問を確定
見直し 30分 12・10・8問とマーク位置を照合

全66問を最初に読む必要はありません。選択肢まで読むと時間を消費します。各区分で、問題番号とテーマを見て候補を付け、確実な問題から解き、区分ごとにマークを完了させます。

選択数を守るチェック欄

No.6〜20
選択数 □/12
No.21〜54
選択数 □/10
No.55〜66
選択数 □/8

練習時から問題冊子の余白にこの3つを書きます。最後に数え直すだけでは、余計なマークを見落とすことがあります。区分を終えるたび、問題番号とマークシートを指で照合します。

午後120分の使い方:応用能力から逆算する

午後は35問すべて必須なので、問題選択の時間は不要です。ただし、応用能力15問に独立基準があるため、No.1から順に時間を使い切るのは避けます。

  1. 最初の5分:計算・長文・個数問題の位置を確認する。
  2. No.1〜20を45分:即答できる問題を先に処理し、迷う問題へ印を付ける。
  3. No.21〜35を50分:各記述を個別判定し、応用能力15問を全て解く。
  4. 残り20分:応用能力のB・C問題を優先して見直し、全35問のマークを照合する。

この配分も練習用です。大切なのは、応用能力へ十分な時間を残すこと。ネットワーク工程表、品質管理、安全管理などの基礎を、「用語の暗記」から「条件が変わっても正誤理由を説明できる状態」へ引き上げます。

模試の結果から次の1週間を決める

結果 原因の見方 翌週の重点
全体60%未満 午前のA問題が不足している区分を特定 主力分野の誤答理由を潰す
応用能力60%未満 個数・組合せ・条件読落しを分類 No.21〜35型を毎日3問ずつ
選択数ミス 知識でなく手順の失敗 区分別チェック欄を反復
時間超過 B・C問題へ粘りすぎていないか 1問の保留時間を決める

学習量の組み立ては「1級土木の独学勉強法・学習計画」で詳しく扱います。土工でA判定を増やすなら「土工①(土量計算・盛土管理)」と「土工②(軟弱地盤・法面保護)」へ戻ってください。

本番で知識以外に落としやすい3点

問題番号とマーク欄のずれ

選択問題を飛ばす午前は、連続して解く午後より番号ずれが起こりやすくなります。1問ごとに問題冊子とマークシートを往復するか、区分内で数問ずつ転記するかを事前に決め、方法を本番だけ変えないでください。

「適当」「適当でない」の読み違い

知識が合っていても、問われ方を逆に読むと失点します。問題文の要求語へ下線を引き、選んだ肢が要求に答えているかを見直し時に再確認します。個数問題は、各記述の○・×と最後に選ぶ個数の両方を照合します。

昼休みに答え合わせを続ける

午前の答えを話し合っても、午後の得点は増えません。昼食、トイレ、午後に使う判断手順の確認を優先します。特に応用能力15問へ時間を残すことだけを再確認し、午後の集中力を守ってください。

よくある質問

Q. 専門土木は10問だけ勉強すればよいですか?

いいえ。本番で難しい問いを避ける余裕がなくなります。過去問を使い、主力分野から確実な候補を10問以上作り、別分野にも予備を持ってください。

Q. 全体で高得点なら応用能力の不足を補えますか?

補えません。公式基準は全体60%以上「かつ」応用能力60%以上です。模試も二つの数字に分けて採点します。

Q. 令和8年度の問題だけ解けば十分ですか?

最新形式の確認には必須ですが、1年分では出題範囲が偏ります。複数年度を解き、制度や基準が変わった箇所は最新のテキストと一次資料で更新してください。

Q. 合格率から目標点を決めてもよいですか?

合格率は受検者全体の結果で、自分の弱点区分は分かりません。「1級土木の合格率と難易度」は参考にしつつ、判断は全体・応用能力・選択ミスの3指標で行います。

公式資料で最終確認する

まとめ:70問と二つの基準を同時に管理する

  • 午前は5問必須+12問選択+10問選択+8問選択の35問。
  • 午後は35問すべて必須で、No.21〜35が施工管理法の応用能力。
  • 合格には全体60%以上と応用能力60%以上の両方が必要。
  • 過去問は正答率だけでなく、根拠を説明できるA問題の数で評価する。
  • 本番手順は、区分ごとの選択数・問題番号・マーク位置の照合まで練習する。

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