1級建築施工管理技士の合格率・難易度【2026年最新】
最新結果と読み方
- 令和7年度は、第一次が41,812人受検・20,294人合格・48.5%、第二次が18,160人受検・7,091人合格・39.0%です。
- 直近5年度の範囲は、第一次36.0〜48.5%、第二次39.0〜52.4%。年度差だけで次回の難易度は予測できません。
- 第一次と第二次の合格率を掛けても「一発合格率」にはなりません。受検者の母集団と受検資格が異なるためです。
- 令和8年度第一次は2026年7月19日に実施済みですが、7月29日現在、合格発表前です。合格率は8月25日の公式結果を待ちます。
集計方法
数値は建設業振興基金の実施結果を使用し、合格率は「合格者数÷受検者数×100」を小数第2位で四捨五入しています。令和7年度第二次の公表数には、2026年1月25日に行われた臨時試験の結果が含まれます。2026年7月29日更新。
合格率は、試験全体の結果を知る数字です。しかし、自分が受かる確率をそのまま示す数字ではありません。申込者ではなく受検者が分母であり、受検資格、過年度合格者、欠席者、問題構成なども年度で変わります。
この記事では最新5年度を人数から読み直し、「難しい・簡単」という感想を、実際の合格基準と問題へ置き換えます。受検できる時期は1級建築の受検資格・申込方法、2026年度の日付は施工管理技士の試験日程で確認してください。
令和7年度の合格率は第一次48.5%・第二次39.0%
令和7年度第一次は41,812人が受検し、20,294人が合格しました。人数から計算した合格率は48.5%です。公式の確定基準は、100点換算で60.0点以上、かつ施工管理法(応用能力)10問中6問以上でした。
第二次は18,160人が受検し、7,091人が合格しました。合格率は39.0%、確定した合格基準は得点60%以上です。記述問題の公式正答と設問別配点は公表されていないため、「この問題を何点取ればよい」と逆算することはできません。
第一次検定の合格率推移|令和3〜7年度
| 年度 | 受検者/合格者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和3年度 | 22,277人/8,025人 | 36.0% |
| 令和4年度 | 27,253人/12,755人 | 46.8% |
| 令和5年度 | 24,078人/10,017人 | 41.6% |
| 令和6年度 | 37,651人/13,624人 | 36.2% |
| 令和7年度 | 41,812人/20,294人 | 48.5% |
5年度の最低は令和3年度36.0%、最高は令和7年度48.5%で、差は12.5ポイントです。令和6年度36.2%から令和7年度48.5%へ12.3ポイント上がりました。同時に、受検者は4,161人、合格者は6,670人増えています。
この変化は結果の事実ですが、公開された集計だけでは原因を特定できません。「制度変更で簡単になった」「問題が易しかった」と断定せず、各年度の問題と受検者層を分けて考えます。
第二次検定の合格率推移|令和3〜7年度
| 年度 | 受検者/合格者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和3年度 | 12,813人/6,708人 | 52.4% |
| 令和4年度 | 13,010人/5,878人 | 45.2% |
| 令和5年度 | 14,391人/6,544人 | 45.5% |
| 令和6年度 | 14,816人/6,042人 | 40.8% |
| 令和7年度 | 18,160人/7,091人 | 39.0% |
5年度の最低は令和7年度39.0%、最高は令和3年度52.4%で、差は13.4ポイントです。令和6年度40.8%から令和7年度39.0%へ1.8ポイント下がりましたが、受検者は3,344人、合格者は1,049人増えました。率だけを見る場合と、合格者の実数を見る場合で印象が変わります。
過去資料は令和3年度、令和4年度、令和5年度、令和6年度の公式結果表を使用しています。
令和6年度の旧掲載値を訂正
この記事の旧版では、令和6年度を第一次41.9%、第二次43.8%としていましたが、1級建築の公式結果と一致しません。正しくは、第一次が37,651人中13,624人で36.2%、第二次が14,816人中6,042人で40.8%です。
別資格、別年度、地区別の率を混同すると、もっともらしい数字でも誤りになります。更新時は率だけを転記せず、資格名、等級、検定区分、年度、全国計の受検者数と合格者数を一組で照合します。
第一次と第二次を掛けても一発合格率にならない
令和7年度の48.5%と39.0%を単純に掛けると約18.9%になります。しかし、これは「受検開始者のうち同じ年度に1級建築施工管理技士になった割合」ではありません。
- 第一次と第二次では、受検者数が41,812人と18,160人で異なる。
- 第二次には、過年度に第一次へ合格した人や、受検資格を満たした人が含まれる。
- 第一次へ合格しても、第二次の受検資格や申請区分により同年度に受けない人がいる。
- 欠席者は受検者数に入らず、申込者から見た割合とも異なる。
本当の同年度合格割合を出すには、同じ受検者集団を追跡した公式のコホートデータが必要です。公表されている二つの集計表だけからは算出できません。
合格率だけで難易度を比較できない理由
合格率が低い試験ほど、必ず問題が難しいとは限りません。受検資格、受検者の準備状況、欠席、試験範囲、合格基準の二重条件、記述答案の完成度などが結果に含まれます。他の施工管理技士や建築士の合格率と並べても、母集団と試験目的が違うため、単純な難易度順位にはなりません。
合格率は「その年度に受検した集団の結果」、問題は「自分に不足する知識・能力」、合格基準は「超えるべき条件」と役割を分けます。施工管理技士全体の数字の読み方は施工管理技士の難易度・合格率比較でも解説しています。
第一次検定の難しさは二つの基準にある
1級建築の第一次は、建築学、共通、躯体、仕上げ、施工管理法、法規など広い範囲から出題されます。現場で担当していない工種も含まれるため、実務経験だけで全範囲を埋めるのは難しい試験です。
さらに、全体の得点が60%以上でも、施工管理法(応用能力)が基準未満なら合格しません。令和7年度の確定基準は、全体60.0点以上と応用能力10問中6問以上の両方でした。現在の一般基準も、1級建築第一次は全体60%以上・施工管理法60%以上です。ただし、試験の実施状況で変更される可能性があるため、受検年度の確定結果を確認します。
建設業振興基金「過去の受検状況・検定問題・合格基準」では、最新問題、正答肢、配点、確定基準を同じページから確認できます。
第二次検定の難しさは条件を答案へ変えること
令和7年度第二次は180分で6問題あり、問題1〜4が記述式、問題5・6が五肢択一式でした。記述は、覚えた文章をそのまま出すのではなく、与えられた工事条件、要求数、理由、重複禁止などを読み、施工管理上の判断を限られた欄へまとめます。
令和6年度から問題1が見直され、与えられた工事概要を基に品質管理を記述する形式になっています。旧来の「自分の工事名・場所・工期を暗記する」準備だけでは対応できません。最新の出題と答案の作り方は1級建築第二次検定の対策で詳しく整理しています。
記述式の公式正答と問題別配点は公表されません。採点方法を推測して「部分点が必ずある」「問題1が何点」と断定せず、全設問の要求を満たす答案を作ります。
令和8年度は合格率の発表前
令和8年度第一次は2026年7月19日に実施され、問題、正答肢、配点は7月21日に公開されました。合格発表は8月25日です。7月29日現在は、受検者数・合格者数を含む実施結果が確定していないため、令和8年度の合格率欄は作りません。
令和8年度第一次の問題・正答肢・配点は自己採点に使えます。ただし、自己採点結果は正式な合否通知ではありません。第二次は10月18日、合格発表は2027年1月8日の予定です。
公式問題で自分の難易度を測る
平均の合格率より、同じ条件で公式問題を解いた記録の方が学習計画に役立ちます。
- 第一次:令和8年度問題を午前・午後に分けず、本番どおりの流れで解く。
- 採点:全体得点と施工管理法(応用能力)を別々に集計する。
- 誤答分類:知識不足、問題文の読み違い、二択迷い、計算、時間切れに分ける。
- 第二次:令和7年度問題を180分で解き、空欄、要求数、重複、技術根拠を点検する。
- 再答案:解説を読んだ後、同じ間違いを防ぐ手順を一行で残す。
第二次の記述は公式正答がないため、模範文との一字一句の一致では採点しません。設問に適合しているか、施工順序や用語が技術的に妥当か、行動と理由が対応するかを確認します。
学習時間は固定値ではなく成果物で決める
実務分野、初回得点、受検までの日数、学習間隔が違うため、全員へ同じ総学習時間を当てはめることはできません。最初の公式問題から、必要な学習量を組み立てます。
| 不足 | 残す成果物 | 完了条件 |
|---|---|---|
| 第一次の知識 | 誤答理由と根拠表 | 選択肢の誤りを説明できる |
| 応用能力 | 判断根拠付き解答 | 別条件でも根拠を選べる |
| 第二次の記述 | 時間付き完成答案 | 要求数・条件・重複を満たす |
| 工程・法規 | 計算過程・条文要件 | 答えの理由を再現できる |
教材選びは1級建築の2026年版テキスト・問題集、第一次の進め方は1級建築第一次検定の勉強法を参照してください。周回数や総時間ではなく、未完成の成果物がなくなるまで計画を調整します。
結果表を読む時の5つの注意
- 分母:申込者ではなく「受検者」に対する率か確認する。
- 区分:1級・2級、建築・電気工事、第一次・第二次を混同しない。
- 全国計:地区別合格率ではなく、表の合計欄を見る。
- 制度差:令和3年度の第一次・第二次への再編、令和6年度の受検資格・出題見直しを確認する。
- 因果:率の上下だけから問題難度や次年度結果を断定しない。
古い記事や教材で数字を見たら、必ず公式PDFの人数から再計算してください。四捨五入前の小さな差と、別区分を混同した大きな誤りを区別できます。
よくある質問
合格率が約4割なら、10人中6人は準備しても落ちますか
そうは言えません。39.0%は令和7年度第二次を受検した集団全体の結果で、個人の準備量別合格率ではありません。公式問題で自分の空欄、時間超過、誤答原因を測り、改善できたかで判断します。
令和7年度第一次は簡単だったのですか
令和6年度より合格率が12.3ポイント高かったことは事実ですが、結果表だけで問題の易化が原因とは断定できません。問題構成、受検者数、受検者層などを分けて検討する必要があります。
1級は2級より何倍難しいですか
倍率では示せません。試験範囲、合格基準、受検者層、第二次の要求が異なるからです。資格取得後の役割と受検資格を含む違いは施工管理技士1級と2級の違いで確認してください。
理解度チェック
問題1:令和7年度の第一次48.5%と第二次39.0%を掛けた約18.9%は、公式の一発合格率ですか。
(1)はい (2)いいえ、母集団が異なる (3)第二次だけの率 (4)申込者の欠席率
問題2:令和7年度第一次で確認する二つの合格条件はどれですか。
(1)全体だけ (2)施工管理法だけ (3)全体60.0点以上と応用能力10問中6問以上 (4)第二次39.0%
公式資料と更新予定
最新の問題・基準・実施結果は、建設業振興基金の公式一覧を起点に確認してください。令和8年度第一次の合格発表後は、受検者数、合格者数、確定基準を追加し、自己採点情報と確定結果を混同しないよう更新します。
この記事のまとめ
令和7年度は第一次48.5%、第二次39.0%でした。直近5年度でも10ポイントを超える幅があり、単年の率は次回の予報になりません。二つの率を掛けず、全体と応用能力の基準、記述の条件読解を分けて、公式問題で自分の不足を測ってください。