1級建築(第二次) ミニテスト

1級建築 経験記述(建設副産物)練習問題②【無料・模範解答付き】

1級建築施工管理技士 経験記述(建設副産物・環境対策)ミニテスト 第2回

第2回ではコンクリートがらの再資源化(Recycle)をテーマに記述練習を行います。解体工事を伴う建替え工事で、特定建設資材廃棄物をどのように再資源化したかを具体的に記述しましょう。

経験記述の書き方(建設副産物・環境対策)」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:3問(工事概要+副産物対策の目的・理由+実施内容・効果)

テーマ:コンクリートがらの再資源化(Recycle)

目標時間:40分

問題1:工事概要の記述

【問題】

あなたが経験した建築工事のうち、建設副産物の再資源化に取り組んだ工事を1つ選び、工事名・工事場所・工事の内容・工期・あなたの立場を記述しなさい。

Recycleテーマに適した工事概要のコツ

  • 解体工事を伴う建替え工事を選ぶと「分別解体→再資源化」の流れが書きやすい
  • 解体対象の構造(RC造・S造)と延床面積を明記する — 建設リサイクル法の対象規模(床面積80m²以上の解体)を意識
  • コンクリートがらの発生量が書けると具体性が増す
  • 新築部分だけでなく解体部分の概要(構造・規模)も記述する
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【模範解答例】

工事名 ○○事務所ビル建替え工事(既存建物解体含む)
工事場所 ○○県○○市○○町
工事の内容 既存建物(RC造、地上5階建、延床面積3,800m²)の解体および新築建物(RC造、地上8階建、事務所ビル、延床面積5,600m²)の建設工事。解体により約1,200tのコンクリートがらが発生する見込み
工期 令和○年4月~令和○年11月(20か月間)
あなたの立場 工事主任

問題2:建設副産物対策の目的と理由

【問題】

上記の工事において、建設副産物の再資源化・再生利用のために取り組んだ目的を明記し、その取組みが必要だった理由を記述しなさい。3R(Reduce・Reuse・Recycle)のいずれに該当するかも明記すること。

高得点の書き方

  • 建設リサイクル法(正式名称:建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律)に言及する
  • 特定建設資材(コンクリート・木材・アスファルト)は分別解体・再資源化が法律で義務付けられている
  • コンクリートがらの再資源化率は全国平均で99%超 — 高い目標設定が求められる
  • 「環境のため」だけでは弱い。法的義務+処理費用削減+最終処分場の延命と複数の理由を書く
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【模範解答例】

取組みの目的:コンクリートがらの再資源化 = Recycle(再資源化)

理由:当該工事はRC造5階建(延床面積3,800m²)の解体を伴い、約1,200tのコンクリートがらの発生が見込まれた。コンクリートは建設リサイクル法に定める特定建設資材に該当し、対象建設工事(床面積80m²以上の解体工事)として分別解体および再資源化が法的に義務付けられている。加えて、最終処分場の残余容量がひっ迫する中、埋立処分を最小化して処分場の延命を図る必要があった。産業廃棄物の処分費用(1tあたり約1万円)の削減と、再生クラッシャーランとしての有効利用による資源循環の促進を目的として、コンクリートがらの再資源化率100%を目標に設定した。

問題3:実施した対策と得られた効果

【問題】

問題2の目的に対して、あなたが実施した具体的な対策を2つ以上挙げ、それぞれの対策によって得られた効果を定量的に記述しなさい。

コンクリートがらのRecycle対策で使える知識

  • コンクリートがらの破砕 → 再生クラッシャーラン(RC-40)として路盤材に再利用
  • 再生骨材として新たなコンクリートに利用するルートもある(JIS A 5021〜5023)
  • 分別解体により異物混入率を低減すると再資源化品の品質が向上
  • 再資源化施設への搬出距離・コスト比較も記述に使える
  • マニフェストによる追跡管理で最終処分まで確認
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<対策>

  1. 分別解体の徹底:建設リサイクル法に基づき分別解体計画を作成し、解体工事に先立ち内装材(石膏ボード・ビニル床材等)を手作業で先行撤去した。コンクリートと異種材料を混合させず、圧砕機によるRC躯体の解体時にコンクリートがらと鉄筋を分別した。鉄筋はガス切断により分離し、鉄スクラップとして売却した。
  2. 再資源化施設との連携体制構築:工事着手前に近隣(搬出距離15km圏内)の再資源化施設3社から見積もりを取得し、処理能力・品質・コストを比較して搬出先を決定した。搬出にあたりダンプ車両の配車計画を策定し、1日の搬出量を50t以内に管理して周辺への交通影響を最小化した。
  3. マニフェスト管理の厳格化:産業廃棄物管理票(マニフェスト)を全車両分発行し、排出→運搬→再資源化の各段階で伝票の照合を行った。電子マニフェストを併用し、受入施設での処理完了を即日確認できる体制とした。

<効果>

上記の対策を実施した結果、コンクリートがら約1,200tの全量を再資源化施設へ搬出し、再生クラッシャーラン(RC-40)として路盤材に再生した。再資源化率は100%を達成し、最終処分場への埋立量をゼロとした。分別解体の徹底により異物混入率を1%以下に管理し、再生品の品質基準を満たした。産業廃棄物の処理費用は、混合廃棄物として処分する場合と比較して約360万円削減(1,200t×約3,000円/tの差額)した。マニフェストは5年間保存し、排出事業者としての管理責任を果たした。

自己採点のポイント

  • 3Rの明記:Recycleであることを明確に示し、法的根拠(建設リサイクル法)に触れているか?
  • 特定建設資材:コンクリートが特定建設資材であり、分別解体・再資源化が義務であると書けているか?
  • 対策の具体性:分別解体の手順と再資源化施設への搬出体制が具体的に書けているか?
  • 定量的な効果:再資源化率(%)・処理費用削減額・異物混入率の数値があるか?

Recycleテーマで得点アップするコツ

  • 建設リサイクル法を正確に引用する — 「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」が正式名称。対象建設工事の要件(解体80m²以上等)を書くと法的理解を示せる
  • 分別解体と再資源化をセットで書く — 解体時の分別が再資源化品の品質を左右する。「分別解体→再資源化」の因果関係を明示
  • マニフェスト管理に言及する — 産業廃棄物管理票による追跡管理は排出事業者の法的義務。電子マニフェストへの言及も加点要素
  • 最終処分場の延命に触れる — 社会的意義として処分場の残余容量問題に言及すると視野の広さを示せる

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