2級電気工事施工管理技士の合格率|2026年最新データと難易度
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- 令和8年度の第一次検定(前期)は約57.4%。4,646人が受検し、2,669人が合格しました。
- 令和7年度の後期第一次は55.1%、第二次は51.8%でした。
- 令和8年前期第一次は62問出題・指定された40問を解答し、合格基準は24問以上です。
- 合格率は受検者集団の結果です。個人の合格確率や、試験が「簡単」と言い切る根拠にはなりません。
2級電気工事施工管理技士の合格率は、第一次・第二次とも年によって動きます。後期第一次は令和4年度55.6%、令和5年度43.8%、令和6年度47.5%、令和7年度55.1%でした。最も低い年と高い年では11.8ポイント差があります。
ただし、数字が低い年を見て「電気の計算が難化した」、高い年を見て「過去問だけで受かる」とは断定できません。公表された結果表だけでは、不合格者がどの分野で失点したかまでは分からないからです。この記事では、年度・実施区分・検定段階をそろえて数値を読み、最後に自分の難易度を公式問題で測る手順まで示します。
更新日:2026年7月29日。令和8年度は前期第一次の結果まで公表済みで、後期第一次・第二次の結果は未公表です。
2026年時点の最新合格率
| 検定・実施区分 | 受検者/合格者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和8年度 第一次・前期 |
4,646人/2,669人 | 約57.4% |
| 令和7年度 第一次・後期 |
6,841人/3,772人 | 55.1% |
| 令和7年度 第二次 |
5,023人/2,600人 | 51.8% |
令和8年前期は、公式公表の受検者数と合格者数から2,669÷4,646×100で計算すると約57.4%です。前期は第一次のみ、後期は第一次と第二次が実施されます。受検時期や受検者の構成が違うため、前期57.4%と後期55.1%の差だけで難化・易化を判断しません。
根拠は建設業振興基金の令和8年度前期第一次・実施結果と令和7年度結果表です。検索結果の抜粋や受験対策サイトの丸めた数値ではなく、受検者数を分母に確認しています。
後期第一次の4年推移は43.8〜55.6%
| 年度 | 受検者/合格者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和4年度 | 8,027人/4,466人 | 55.6% |
| 令和5年度 | 7,777人/3,408人 | 43.8% |
| 令和6年度 | 5,751人/2,730人 | 47.5% |
| 令和7年度 | 6,841人/3,772人 | 55.1% |
令和5年度は前年より11.8ポイント下がり、その後2年連続で上がりました。しかし、4点だけで長期的な上昇傾向とは言えません。受検者数も8,027人から5,751人、6,841人と変わっています。合格率だけでなく、何人が受け、何人が合格したかをセットで読みます。
この表は毎年11月に行われた第一次の結果をそろえています。令和8年前期の57.4%をこの4年表へ直接つなげないのは、前期と後期を同じ母集団として扱わないためです。
第二次の4年推移は43.0〜51.8%
| 年度 | 受検者/合格者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和4年度 | 6,311人/2,947人 | 46.7% |
| 令和5年度 | 6,543人/2,816人 | 43.0% |
| 令和6年度 | 4,782人/2,460人 | 51.4% |
| 令和7年度 | 5,023人/2,600人 | 51.8% |
第二次は令和5年度の43.0%から令和6年度に8.4ポイント上がり、令和7年度も50%を超えました。それでも、次回も約半数が合格すると保証されるわけではありません。設問、受検者層、答案の出来が変われば結果も動きます。
また、第二次の受検者は第一次の受検者と同じ集団ではありません。第二次には受検資格があり、過年度の第一次合格者なども含まれます。第一次と第二次を掛けても「一発合格率」にはなりません。第一次55.1%と第二次51.8%を使った単純計算は避けます。
難易度は「中程度」という一語で決められない
試験の感じ方は、電気工事の経験と学習歴で変わります。電気工事士試験を経験した人は、電気理論、配線、機器などで既知の内容があるでしょう。一方で、施工計画、工程・品質・安全管理、建設業法などは別に学ぶ必要があります。
反対に、施工管理の経験が長い人でも、交流回路、三相電力、変圧器などの計算や、普段担当しない設備で迷うことがあります。資格名や経験年数から難易度を決めず、次の5分野を分けて診断します。
- 電気工学:直流・交流回路、三相、力率、電気計測など。
- 電気設備:発変電、送配電、構内電気、照明、動力など。
- 施工:機器・配線・接地・試験、施工方法と留意点。
- 施工管理:工程、品質、安全、施工計画。
- 法規:建設業法、労働安全衛生法、電気関係法令など。
施工管理技士4種を同じ年度で比較したい方は、施工管理技士の合格率・難易度比較で母数をそろえて確認できます。合格率の順位だけを理由に資格を選ばず、担当工事と会社の許可業種から選ぶことが重要です。
合格率と合格基準は別の数字
合格率は、受検者のうち何人が合格したかという結果です。合格基準は、合格に必要な得点などの判定条件です。この二つを混同すると、「合格率が50%なら上位半分に入ればよい」と誤解します。
令和8年度前期第一次の公式問題は62問出題で、選択区分の指示に従って40問を解答します。1問1点の40点満点で、公表された基準は40問中24問以上正解でした。受検者同士の順位で半分を合格させる仕組みではありません。
サイト内の旧模試や古い教材には64問構成があります。知識確認には使えますが、現在の問題数・選択数の最終練習にはなりません。令和8年度の公式問題で62問中40問の指示を確認してください。
第一次は「解ける」だけでなく選択数を守る
第一次では、問題番号の区分ごとに「何問を選択して解答するか」が指定されています。得意な問題を多めに解いて後から採点対象を選ぶ方法は使えません。指定数を超えて解答すると、余分な解答が正解でも不利になるおそれがあります。
本番練習では、問題用紙の指示を読み、選んだ番号へ印を付け、解答数を区分ごとに数えます。詳しい区分と選び方は2級電気工事・選択問題の戦略、出題全体の対策は第一次検定の出題傾向と攻略法で確認してください。
第二次は5問題すべてに対応する
最新公表済みの令和7年度第二次は120分で、5問題すべてを解答する構成でした。問題1〜3は記述式、問題4・5は四肢択一式です。問題1は安全管理について問A・問Bから一つを選び、経験を踏まえた留意事項と理由、対策や処置を記述する形式でした。
「経験記述だけを暗記する」「択一だけ過去問を回す」のどちらか一方では、5問題を覆えません。問題2・3では電気設備や施工上の知識を短文で説明する力も必要です。最新の令和7年度第二次・公式問題を読み、設問ごとに必要な動詞が「述べる」「選ぶ」のどちらかまで確認します。答案の作り方は第二次検定の攻略法へ進んでください。
公式問題を40問採点して自分の難易度を測る
全国合格率より役立つのは、自分が現在どの問題を、どの程度の確信で解けるかです。令和8年度前期の第一次検定公式問題を、次の手順で解きます。
- 150分を確保し、資料を見ずに指定どおり40問を選ぶ。
- 各解答へ「根拠を説明できる」「迷った」「勘」の印を付ける。
- 公式の正答肢・配点で40問だけを採点する。
- 不正解と、正解でも迷った問題を5分野へ分類する。
- 知識不足、計算手順、読み違い、選択数、時間不足のどれが原因か記録する。
たとえば26点でも、勘で当たった問題が6問あれば安定して基準を超えたとは言えません。反対に22点でも、同じ計算手順だけで4問落としているなら、直す範囲は明確です。練習目標点は学習者が余裕を確認するための目安であり、公式の合格基準と混同しないでください。
誤答原因ごとに次の一手を変える
| 原因 | 次にすること |
|---|---|
| 用語を知らない | テキストで定義と用途を確認し、図や現場例と結ぶ。 |
| 計算式を選べない | 与条件、求める量、単位、使用式を4行で書く。 |
| 似た選択肢で迷う | 誤りの語句を一つ特定し、正しい文へ直す。 |
| 法規の数値を混同 | 主体・対象・条件・期限を一組で整理する。 |
| 選択数を間違える | 区分ごとに選択数を問題冊子へ記入し、転記前に数える。 |
教材を増やす前に、原因に合う復習かを確認します。対応年度、公式問題の収録範囲、正誤表を比べる方法は2級電気工事のテキスト・問題集の選び方、週単位の回し方は独学の勉強法で整理しています。
電気工事士の知識が活きる範囲と足りない範囲
第一種・第二種電気工事士の学習経験は、配線図、器具、材料、電気理論、安全な作業方法などで役立ちます。ただし、2級電気工事施工管理技士は、工事全体の施工計画、工程・品質・安全管理、関連法規も問います。電気工事士を持っていることだけで合格が保証されるわけではありません。
診断では、電気工事士と重なる問題だけの得点を見ないことが大切です。施工管理と法規を別集計し、未経験の発変電・送配電・鉄道電気なども確認します。作業資格と施工管理資格の役割の違いは2級電気工事施工管理技士とはで整理しています。
学習の完了条件を回数ではなく成果で決める
指定数どおり40問を選び、150分以内に解答と選択数確認を終えられる。
不正解だけでなく、迷って正解した選択肢の誤りも説明できる。
記述3問題と択一2問題を分け、設問に合わせて答案を組み立てられる。
「過去問を3周」「100時間勉強」といった回数・時間だけでは、理解度を判定できません。公式問題を別年度でも解き、同じ弱点が残っていないかを確認します。サイト内の第一次模擬試験は独自64問構成です。知識の確認に限定し、仕上げは必ず最新公式問題を使ってください。
よくある難易度の疑問
計算が苦手でも合格を目指せる?
計算問題だけで合否が決まる試験ではありませんが、計算分野を最初から全て捨てるのは安全ではありません。まず公式問題を解き、どの区分で何問を選ぶ必要があるかを確認します。オームの法則、電力、力率など基礎式は、答えを暗記せず、単位をそろえて途中式を書く練習から始めます。計算以外の施工・施工管理・法規も同時に得点源へ育てます。
現場経験が長ければ短期間で足りる?
担当設備と試験範囲が一致するとは限らないため、経験年数だけでは決められません。照明・動力を担当していても、発変電、送配電、鉄道電気や法規を日常的に扱わない場合があります。最初の公式問題で未経験分野を数え、その量から週ごとの計画を作ります。
合格率が下がった年度の問題を優先すべき?
低い年度だけに絞ると、現在の問題数や選択区分とずれる可能性があります。まず最新年度を本番形式で解き、過年度問題は問い方と知識の幅を増やすために使います。合格率の低さではなく、同じ原因で繰り返し落とす問題を優先してください。
合格率を見るときの5つの注意点
- 年度を確認:「最新」と書かれていても、公表前の推定値ではなく確定結果かを見る。
- 前期・後期を分ける:受検時期と受検者層が同じとは限らない。
- 第一次・第二次を分ける:試験形式も受検資格も違う。
- 受検者数を見る:申込者数ではなく、実際の受検者を分母にした値かを確認する。
- 学習判断へ直結させない:合格率が高い年でも、未学習分野を捨てる理由にはしない。
理解度チェック
Q1. 令和8年度前期第一次の受検者数・合格者数・合格率は?
Q2. 第一次55.1%と第二次51.8%を掛ければ一発合格率になる?
Q3. 令和8年前期第一次は62問すべて解答する?
確認に使った公式資料
- 令和8年度 第一次検定(前期)実施結果
- 令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表
- 令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表
- 令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表
- 令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表
- 建設業振興基金 過去の受検状況・検定問題・合格基準
まとめ
- 令和8年前期第一次は4,646人中2,669人合格で約57.4%。
- 令和7年度は後期第一次55.1%、第二次51.8%。
- 後期第一次の4年推移は43.8〜55.6%、第二次は43.0〜51.8%と動いている。
- 合格率は個人の合格確率ではなく、合格基準や自分の得点とも別の数字。
- 最新公式問題を指定どおり40問解き、確信度と誤答原因から学習範囲を決める。
受検前の条件確認は受検資格・申込方法・2026年度日程、教材を決めた後の学習設計は独学の勉強法へ進んでください。