塗装・内装工事のポイント(30秒で押さえる)
- 塗装工程:下地処理→下塗り→中塗り→上塗り。各層の乾燥を確認してから次工程へ
- 塗装の条件:気温5℃以上・湿度85%以下で施工。雨天・強風時は施工不可
- 壁紙張り:下地のパテ処理→接着剤塗布→張付け。突付け張りが主流
- 床仕上げ:フローリング・ビニル床シート・タイルカーペット等。接着剤のオープンタイム管理
- 出題頻度:毎年1問程度。塗装の施工条件と各種塗料の特徴が狙われる
塗装工事と内装工事は建物の最終仕上げを担う工事です。1級では施工条件の数値や各種仕上げ材の特徴が問われます。
塗装工事
塗装の施工条件
塗装ができない条件(暗記必須)
- 気温が5℃以下のとき
- 湿度が85%を超えるとき
- 降雨・降雪のおそれがあるとき
- 強風のとき(ほこりが付着する)
- 結露しているとき
主な塗料の種類と特徴
| 塗料 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 合成樹脂調合ペイント(SOP) | 油性。乾燥が遅い。屋内外の鉄部・木部 | 鉄骨・手すり・木製建具 |
| 合成樹脂エマルションペイント(EP) | 水性。臭気が少ない。コンクリート・モルタル面に最適 | 内壁・天井 |
| アクリル樹脂ワニス | 透明仕上げ。木部の木目を活かす | 木製家具・内装木部 |
| 2液形ポリウレタン樹脂塗料 | 耐候性・耐薬品性に優れる。光沢良好 | 外壁・金属面 |
| つや有合成樹脂エマルションペイント(EP-G) | EPの光沢版。汚れが付きにくい | トイレ・厨房の壁 |
素地ごしらえ(下地処理)
- 鉄鋼面:錆落とし(ケレン)→防錆塗料(さび止め)の塗布。ケレンの種類は1種〜4種まである
- コンクリート・モルタル面:表面のレイタンス・ほこり除去。含水率の確認。アルカリ性が強い新しいコンクリートでは塗料の付着不良に注意
- 木部:やすりがけで平滑化。節止め処理。含水率の確認
内装工事
壁紙(クロス)張り
壁紙張りの手順
- 下地処理:不陸をパテで補修。ボード目地・ビス頭のパテ処理
- 接着剤の塗布:壁紙裏面に均一に塗る(でんぷん系接着剤が一般的)
- オープンタイム:接着剤塗布後、壁紙が水分を吸って伸びるのを待つ
- 張付け:突付け張り(壁紙の端を突き合わせる)が主流。重ね張りもある
- ローラー押さえ:ジョイント部分をローラーで押さえて密着させる
床仕上げ材の施工
| 仕上げ材 | 施工上の注意点 |
|---|---|
| フローリング | 釘打ちと接着剤の併用。壁際にはクリアランス(隙間)を設けて膨張を吸収 |
| ビニル床シート | 接着剤のオープンタイムを守る。熱溶接で継目を処理 |
| タイルカーペット | 市松張り(隣り合うタイルを90°回転させて配置)が標準。粘着はく離型接着剤で張る |
| 長尺ビニル床タイル | 部屋の中央から基準線を引いて張り始める |
よくある間違い・ひっかけポイント
ひっかけ: 塗装の施工可能条件
「気温10℃以上・湿度90%以下で施工可能」→ 不正解。正しくは5℃以上・85%以下。特に湿度85%の数値は試験で頻出。「85%以下」を正確に覚えましょう。
ひっかけ: エマルションペイントと溶剤
「合成樹脂エマルションペイント(EP)は溶剤系塗料である」→ 不正解。EPは水性塗料(水で希釈する)。臭気が少なく内装に適します。溶剤系はSOPなどの油性塗料です。
理解度チェック
【問題1】塗装工事に関する記述として、正しいものはどれですか?
(1)気温3℃の日でも湿度が低ければ施工できる
(2)合成樹脂エマルションペイントは水性塗料である
(3)コンクリート面の塗装では下地の乾燥は不要である
(4)湿度90%でも気温が高ければ施工できる
【問題2】内装工事に関する記述として、誤っているものはどれですか?
(1)壁紙張りの下地はパテで不陸を補修する
(2)タイルカーペットは市松張りが標準である
(3)フローリングは壁際に隙間なく密着させて張る
(4)ビニル床シートの継目は熱溶接で処理する
まとめ
この記事のポイント
- 塗装条件:気温5℃以上・湿度85%以下。雨天・結露時は不可
- EP(エマルション)は水性塗料。コンクリート・モルタル面の内装向き
- 壁紙:突付け張りが主流。オープンタイムを守る
- フローリング:壁際にクリアランスを設ける(膨張吸収)
- タイルカーペット:市松張り(90°回転配置)が標準