1級建築(第一次)

1級建築 応用能力問題対策(施工の合理化)【第一次検定の科目別解説】

応用能力問題のポイント(30秒で押さえる)

  • 1級特有:第一次検定の施工管理法で出題される応用能力問題(五肢二択形式)
  • 施工の合理化:プレキャスト化・プレファブ化・工業化工法で品質向上と工期短縮
  • 合理化の具体例:PC部材・ハーフPCa板・鉄骨造のデッキプレート合成スラブなど
  • 建設副産物:産業廃棄物の処理・リサイクル。再資源化が義務付けられる品目
  • 出題頻度:6問出題(施工管理法の応用能力問題として独立出題)

1級建築施工管理技士の第一次検定では、従来の四肢択一に加えて施工管理法の応用能力問題が出題されます。これは1級特有の出題形式で、五肢二択(正しいものを2つ選ぶ)状況に応じた判断力が問われます。

施工の合理化とは

合理化の3つの方向性

  • プレキャスト化(PCa):コンクリート部材を工場で製造し、現場で組み立てる
  • プレファブ化:建築部品を工場で製造・加工し、現場作業を削減する
  • 省力化工法:現場の人手を減らし、品質と安全を向上させる

合理化工法の具体例

工法 概要 メリット
PCa(プレキャスト)部材 柱・梁・壁・床を工場で製造 品質安定・工期短縮・天候に左右されない
ハーフPCa板 薄いPCa板の上に現場打ちコンクリートを打設 型枠不要・省力化。スラブに多く使用
デッキプレート合成スラブ 鋼製デッキプレートの上にコンクリートを打設 型枠不要・鉄骨造のスラブに多用
鉄筋先組工法 地上で鉄筋を組んでからクレーンで吊り込む 高所作業の削減・安全性向上
システム型枠 大型パネル化した型枠をクレーンで脱型・転用 型枠の転用回数増加・省力化

建設副産物と環境対策

建設リサイクル法

再資源化が義務付けられる特定建設資材(暗記必須)

  • コンクリート(コンクリート塊)
  • コンクリート及び鉄から成る建設資材(鉄筋コンクリート造の解体材)
  • 木材
  • アスファルト・コンクリート(舗装の解体材)

対象建設工事の規模:床面積80m²以上の解体工事、500m²以上の新築工事など

産業廃棄物の処理

  • 排出事業者責任:産業廃棄物の処理責任は排出事業者(元請)にある
  • マニフェスト(管理票)制度:産廃の引渡しから最終処分までの流れを管理票で追跡
  • 安定型産業廃棄物:がれき類・金属くず・ガラスくず・廃プラスチック・ゴムくずの5品目。そのまま安定型処分場に埋立て可能

応用能力問題の解き方

応用能力問題の攻略法

  • 五肢二択形式:5つの選択肢から正しいものを2つ選ぶ。部分点はないため両方正解が必要
  • 消去法が有効:明らかに誤りの選択肢を先に除外して絞り込む
  • 「なぜそうするのか」の理解:暗記だけでなく、施工の合理化がなぜ必要かの理由を理解しておく
  • 現場経験が活きる:実務で触れた工法や材料の知識がそのまま得点につながる

理解度チェック

【問題1】施工の合理化に関する記述として、正しいものはどれですか?

(1)ハーフPCa板はスラブの型枠として使用でき、型枠工事を省略できる
(2)プレキャスト部材は現場で製造するため品質にばらつきが生じやすい
(3)デッキプレート合成スラブはRC造専用の工法である
(4)鉄筋先組工法は高所での配筋作業を増加させる

解答を見る

正解:(1)ハーフPCa板はスラブの型枠として使用でき、型枠工事を省略できる
ハーフPCa板は打込み型枠として機能し、その上に現場打ちコンクリートを打設します。(2)PCa部材は工場製造で品質が安定。(3)デッキプレートは主にS造。(4)先組工法は高所作業を削減。

【問題2】建設リサイクル法に関する記述として、誤っているものはどれですか?

(1)コンクリート塊は特定建設資材である
(2)木材は再資源化が義務付けられている
(3)産業廃棄物の処理責任は下請事業者にある
(4)アスファルト・コンクリートは特定建設資材である

解答を見る

正解:(3)産業廃棄物の処理責任は下請事業者にある
産業廃棄物の処理責任は排出事業者(元請)にあります。下請事業者ではありません。

まとめ

この記事のポイント

  • 合理化:PCa化・プレファブ化で品質安定・工期短縮・省力化を実現
  • ハーフPCa板:打込み型枠として機能。型枠工事の省略が可能
  • 特定建設資材:コンクリート・木材・アスファルトコンクリートの再資源化が義務
  • 産廃処理責任:排出事業者(元請)。マニフェストで流れを管理
  • 応用能力問題:五肢二択形式。消去法と「なぜ」の理解が攻略のカギ

1級建築 第一次検定の科目別対策

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